中央 中島にある天目(てんもく)(しょう)(アカマツ)春光園圃場にて32年間育成されていました。この木の特徴は、自然に(しだ)れてきますがバランスよく垂れさせるよう剪定が重要です。
 天目松の右下にある(べに)加茂(がも)(いし)は、京都鴨川の赤石(現在は採取不可)で重さ2.9t落ち着きのある名石で地上に出ているのは半分程度です。日本庭園には欠かせないこの春日灯籠は約50年前に製作されたものです。その足元に一枚の()(かげ)(いし)の板石を橋に見立てて据え、その先に(さかずき)型のつくばいをバードバスに見立てて据えました。道しるべの横にカニ巣石と呼ばれる海の石(現在は採取不可)を据えました。
 庭園入口左に道しるべを据えました。道しるべの意味は、西(建物側)が東海道を渡り京都へ通じているということです。庭園は武蔵野の雑木林をイメージしました。主木は梅(ケンキョウ(ばい))で、きれいなピンクの花です。コハウチワカエデは(やま)(どり)(山で自然に樹勢していた木)で、畑に下してから50年経過しています。ヤマモモ、ヒメシャラ、ヤマボウシ、シダレモミジ、モチノキなど春光園圃場で苗木から育てられた木です。中でもモミジ(シシガシラ)は、70年余りほとんど無剪定の自然な樹形の木です。
この日本庭園は、名石を用いて武蔵野の雑木林の自然を意識して造らせていただきました。久しぶりにワクワクしながら、こだわりを持って造らせていただけて、とても楽しかったです。

廊下の外に小さな日本庭園を造りました。(2020年5月)

2000年に本格的な茶庭を造りました

これまでに造った建仁寺垣とつくばいを使った個人庭園(複数の一例)です。つくばいの下に水琴窟を使った庭も手掛けました。

建仁寺垣根修繕を行いました。